イタリアの「マリトッツォ」はスウェーデンの「セムラ」に見た目は似てる!

2021年大人気のスイーツ・マリトッツォ(Maritozzo)とは

今とっても話題を集めているイタリアの伝統的な菓子パン(スイーツパン)のマリトッツォ。
(イタリア・ローマ発祥とされているようです。)
2021年注目を集めているスイーツとして、メディアで広く取り上げられています。
丸い形のパン(ブリオッシュ)の間に生クリームをたっぷり挟んでいます。
イタリアでは朝食として食べられることが多いそう。

マリトッツォとセムラの違い

丸い形のパンに、フィリングはたっぷりの生クリーム。
北欧ファンは、この見た目からすぐにスウェーデンの菓子パン「セムラ(Semla)」を連想するようで、ネットでもマリトッツォとセムラの比較がされています。
私もその一人(笑)

見た目は似ていますが、スウェーデンセムラは、フィリングが生クリームとアーモンドペースト。

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北欧・スウェーデンセムラ(Semla)

上記写真、私が訪問したお店のセムラは、パンを半分に切ってアーモンドペーストをのせて、ホイップした生クリームを絞っています。
(分かりづらいかもしれませんが下から、パン生地 + アーモンドペースト + 生クリーム + パン生地 の順に重なっています。)

一般的なセムラは、パンを切る位置はより上の方で、下の部分のパンの中身を少しくり抜いてその穴にアーモンドペーストを入れ、ホイップした生クリームを絞っています。

マリトッツォはパンがブリオッシュ生地なので、バターをたっぷり含んでいます。
セムラのパン生地はブリオッシュ生地に比べてバターの配合が少ないです。
そして、セムラのパン生地にはカルダモンを混ぜ込んでいるので、カルダモン風味豊かです。

つまり、セムラはアーモンドペーストとカルダモンの風味が特徴的です。

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スウェーデンの伝統的な菓子パン・セム

マリトッツォはブリオッシュ生地なので軽い食感ですが、セムラのパン生地はしっかりしています。

マリトッツォはホイップした生クリームを挟み、パレットナイフでクリームの表面を整えていますが、セムラは生クリームを絞ります。

マリトッツォは朝食に食べるようですが、セムラはイースター(復活祭)にまつわる食べ物です。

マリトッツォとセムラの違いはこのような感じでしょうか。


マリトッツォ、 なぜ人気に?

イタリアの伝統的なスイーツである「マリトッツォ」が今年こんなにも日本で話題になっているのは、福岡市のパン屋さん「アマムダコタン」の機転によるもの。*1
マリトッツォブームの仕掛け人はアマムダコタンのシェフとのことです。

アマムダコタンでは、イタリア現地のマリトッツォをアレンジした、イチジクや桃などのマリトッツォも作っているようです。
プラントベース(植物由来)の材料で作られた「ヴィーガンマリトッツォ」も気になります。*2

アマムダコタンのWebサイト:https://amamdacotan.com/

 

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